今日は都知事選挙に立候補した候補のプロフィール第3弾!
第1弾(小池都知事)はこちら、第2弾(宇都宮健児氏)はこちらから。
このプロフィール投稿はできれば全候補者分を掲載し、一箇所(このサイト)で閲覧できるようにしたい。読者の探す手間が省ければとの思いで始めました。
今回は日本維新の会に推薦された小野泰輔氏の公約をできるだけわかりやすく説明する。
プロフィール

メッセージ
- 新型コロナをデータに基づき科学的に、経済・社会問題解決の視点も入れて乗り越える
- インバウンドに依存しない観光都市としての東京をどう立て直すか問われている
- 一極集中を改善する必要がある:東京と地方の往来を活発にする
- 首都直下地震対応:人を守る対策、インフラの老朽化対策、避難体制の整備
- 熊本地震の災害対応の経験をいかす
2020年公約
わかりやすくするために多少文言を変えたので、オリジナルはこちらよりチェック。
① 新型コロナ対策
- 感染対策と経済活動・学業の両立は特定業種の規制と従業員を中心とした補償で可能
- 発令条件が不明な「東京アラート」やロードマップを見直す
- デジタル化・情報公開で数値目標を設定
- 災害対策:危機対応マニュアル(感染症・首都直下地震など)や他県と連携した長期避難体制をつくる
- 支給が遅れている休業協力金問題を解決する
- リーマンショック時を上回るセーフティーネットの整備
- 新型コロナICUセンターを設置し、第2波・3波に備える
- 医師の判断でPCR検査を受けられるようにし、抗原検査の普及も進める
- 大規模な抗体検査をおこない、科学的な感染拡大対策をつくりあげる
② 新しい東京
- 「夜の街」について正確な情報を発信し、ナイトタイムエコノミーを推進
- オープンウェアな都市計画
- オープンカフェ・屋台の設置(パークレット)
- 野外公園のトレーニング器具の充実などにより屋外ライフスタイルを発信
- 多様な働き方:テレワークなどを定着させる
- 満員電車解消:他県と協力し都心の過密を防ぎ、仕事と保育の両立を実現する(サテライト都市化)
- 次世代交通都市を目指す:ダイナミック・プライシング(時間別価格設定)や自動運転技術を検証し、渋滞・満員電車を解消
- テレワークやサテライト都市化の推進により、都心部を金融・ICT・AI等の最先端を走る企業が集まるようにする
- 水上交通:舟運事業(輸送)を規制緩和し、観光だけでなく物資輸送や通勤手段に使えるようにする
- 公営事業(上下水道・都営交通・卸売市場など)の一部民営化を検討
- 都営交通と東京メトロを一元化(一つにする)し使いやすくする
- 安全なデジタルインフラで産業・サービスの生産性をあげ、AIなどの高度な産業を1ヶ所に集める
- 特区(23区)を活用した法人減税を合わせて検討
- シェアリング・エコノミー:物・サービス・場所を共有・交換する経済を推進
- ライドシェアや民泊事業の普及をはかる
- 地方創生(一極集中解消):人・情報・資金を地方へ回し、分散する
- プロセスに注意しながらIRの積極的な誘致
③ 行財政改革
- 身を切る改革:退職金もカットし、議会答弁の短さを見直す
- 財源確保(財政調整基金の95%が失われ、法人税の減税が予想される)のためにも事業見直しと天下り先の仕組みをなくす
- 都庁の財源・権限を自治体(区市町村)へ渡し、能力・財政責任力をアップ
- 都庁職員の人事制度を公平にし、失敗を恐れず挑戦できる意識改革をおこなう
- 公文書をデジタル化し(印鑑・FAXなし)、生産性とサービス向上をはかる
- 情報公開を徹底し、公文書は重要性の高いものは原則として破棄しない
- ブロックチェーン管理などで永久保存のルールを設ける
④ 福祉・社会
- 災害対策をつくり直す:木造密集地域やゼロメートル地帯(地上が海水面より低いところ)のハザードマップを早急につくる
- 同性パートナーシップ(婚姻と同等扱いする)都条例を制定し、同性以外でも使えるパートナーシップ制度も検討
- がん検診受診率の向上やがん患者の就労継続支援をおこなう
- 子宮頸がん予防ワクチンの情報発信、接種の促進と助成対象を拡大
- 妊娠、出産、子育て支援
- 保育士・教師の事務負担軽減
- 不妊治療助成拡大・割引制度の拡充
- 子育て応援券の導入
- 保育士の待遇改善(給付)など
- ひとり親家庭の支援
- 養育費の不払いを一定期間立て替える制度の導入を検討し、子供の学習支援の場を提供
- 大阪にある生活困窮世帯の教育機会(学校外教育バウチャー)を東京でも始め、都立大学の無償化を推進
- 1人1台タブレット支給や各家庭のインターネット環境整備を推進し、集団教育や部活動のあり方を考える
- 児童相談所の職員を増やし、警察との連携や弁護士の配置などをおこない、虐待致死事故を防ぐ体制をつくる
- 里親・特別養護縁組の普及にもとり組む
- 皆のための東京
- 手話言語条例を制定して聴覚障害者が生きやすいように
- 新技術や短時間労働などで障害者雇用をサポート
- 介護
- 在宅医療・介護が受けやすい地域全体でケアできる体制をつくる
- 混合介護(保険が適用されるサービスと適用されないサービスを合わせた介護)の導入
- 在京外国人技能実習生と労働力不足の地方農家をマッチングし、労働問題を解決
⑤ その他
- オリンピック・パラリンピックは2024年への延期も視野に
- 豊洲市場移転問題は移転プロセスの再検証をおこなう
- 豊洲市場の屋上などを民間開放する
- 築地市場跡地を再開発する
- 江戸城天守の再建をおこない観光客を呼び込む
- 都が所有する公有財産(例:若洲ゴルフリンクスを夜間開放し、運営を民間化)を有効活用し財政の改善や都民の生活に役立たせる
- サテライト都市としての多摩地域の振興計画をつくる
- 定住・就労の拠点としての都市機能をあげる
- 交通整備などで人が行き来しやすくする
- 島しょ部:オンライン診療の規制緩和を国に要望し、オンライン授業なども拡充して教育格差をなくす
- コミケなど大規模イベントを支援
印象
- 積極的なデジタル化など、今の時代にあった政策を提言している
- 一極集中の対策を考えているのはやはり地方で行政に関わっていたからだろう(差別化を図れる)
- 年寄りにウケるかどうかが未知数(かなり変化が多い・カタカナ用語が多い)
小野氏は維新の会が推薦するだけあって、吉村大阪府知事のような積極性を感じる。新しいものをどんどん取り入れていく姿勢は素晴らしい。
個人的には一極集中を解消したいと言っている唯一(筆者が見てきた中で)の候補なのでそこは好感を持っている。しかし、知名度が大事な都知事選においては小池氏や宇都宮氏にかなわない部分もある。
このままなら3位か4位は堅いだろうが、勝つにはいかに差別化を図り、実現性のある政策を提示できるかにかかってくる。
次回は山本太郎氏の公約を紹介する。
17 thoughts on “都知事選候補者プロフィール:小野泰輔氏”